生きているということ
それ自体が奇跡に等しいこと。
普段、道を歩いているとき、蟻を踏まないように。なんて考えませんよね。
私は、ある和尚さんの話を本で読み、
気付いている範囲では、蟻を踏まないように意識しています。
蟻だって、生きているんですから。
何を言いたいかというと、
人間が言う、虫や動物っていうのは、それくらい一瞬で、そして知らないうちに命が奪われているんです。
殺した側の善悪問わず。
そして、人間が今この瞬間生きているのも奇跡的なことなんだと。
蟻が人間に踏まれるのと同様に、
人もいつ死ぬかわからない。
そして、蟻と同じように、
死んだことも気づかれずに死んでいく。
例え、周りの人たちが悲しんだとしても、100年も経てば誰も知らなかったことになっていく。
歴史に残っている人たちも、きっと1,000年も2,000年も経てば、忘れられていく。そもそも人間が生きているかもわからないし。
生まれるときもそう、
その他は、生まれることすらも許されない。
そして、生まれたとしても、
無能症なんて名前の病気もある。
身体は成長しているのにもかかわらず、脳が作られないのだ。
ほとんどの場合は医者により中絶ということになるようだが、産む場合もあるらしい。
しかし、脳が無く、思考することもできないためなのか、数年で亡くなってしまうらしい。
そう、今この瞬間生きていることが奇跡。
なんて、書いているけれど、
きっとすぐ忘れちゃうんだろうな。
ああ、この世とはなんなのか。
自問自答するために作られた世界なのか。
きっと、死んだ後は、生まれる前と同じ。何も無いんだろう。
だから、死ぬまで今を生きよう。