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長寿大国日本

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photo by zilverbat.


日本って、少子高齢化社会となっているようですが、その現実を見ることってなかなかないですよね。


そして、

  1. 何故高齢化社会になっているのか
  2. 何故日本は長寿の国なのか

穏やかな死に医療はいらない (朝日新書)

穏やかな死に医療はいらない (朝日新書)


私は、3年前ほどに祖父を亡くしました。

90歳を超えていて、言語障害があり、痴呆も始まっていました。

そんなとき読んだ本がこれ。


祖父が体調を崩し、入院した途端、ご飯を食べさせるのが難しいから、胃瘻にしようというのです。

胃瘻っていうのは、胃に穴を開けて、チューブを繋いで胃に直接栄養を送り込む装置のようなものです。

つまり、経口摂取だと、誤嚥して肺炎を起こしてしまうかも知れないから、病院側はリスク回避、且つ、楽チンな胃瘻にしたいのです。

私はそのころ、胃瘻についての知識はありませんでしたから、母たちに任せっきりでした。


結局、胃瘻をつける間も無く、病院でのストレス、病院による手術ミスで亡くなりました。


そして先日、祖母も亡くなりました。

同じく90歳を超えていました。

祖母は、痴呆は始まっていたものの、そこまで悪くはありませんでした。

入院のきっかけは、圧迫骨折

高齢者にはよくあるそうです。

それまでは、正常にご飯などを食べていた祖母ですが、入院した途端、経口摂取を止められてしまいました。

かといって、骨折での急性期入院なので、すぐには転院させられません。

しばらくは点滴のみの生活。

安定期に変わると、他の病院に転院させられ、そこの病院でも点滴のみ。


周りを見渡すと、胃瘻をつけた高齢の患者ばかり。


祖母も胃瘻を勧められたそうですが、さすがに祖父のこともあり、母たちが断ったそうです。


結局は、栄養もあまり摂取できないため、そのまま老衰していきました。

その病院で思ったことは、

この人たちのおかげで、日本は長寿大国となっているんだ。


ということ。


胃瘻の患者は、基本的に寝たきり。

ご飯の時間になると、看護師さんが「◯◯さん、ご飯ですよー」っていって、白いドロっとした栄養剤を天井にぶら下げていく。

もちろん、患者には意識のない人が殆どだ。


この光景はとても普通ではない。

まるで病院のための家畜だ。

病院の養分だ。


病院の利益のために生かされている。


大抵の場合、入院する際は急なことが多い、だから正しい知識がないまま、入院させられ、医師の提言をそのまま受け入れて、入院させる。

それが一番正しいことと思ってしまう。

更に、入院なんてことが起きるってときは、正常な思考を持てていない場合が多い。

医師に少しでも強く言われればそのままだ。


詳しい構造はわからないが、胃瘻患者を大量生産し、病院にとっては手間暇のかかりづらい、患者が死ぬまで点数を稼げる患者の完成だ。

こうして長寿大国日本が出来上がっているのだ。

死ぬときに後悔すること25

こーゆー本があり、確かに!なんて思っていることも多いが、死ぬ間際に思考能力もままならないことも多いのでは。。。


と恐ろしくなる国、日本。


この国の医療のあり方を見直さないと危ない。